教科書採択の広域化、全市1区へ:横浜市

 神奈川県教育委員会は10月15日に定例会を開催しました。現行では各行政区ごとの18採択地区に分かれている横浜市立小中学校の教科書採択区域について、次回採択時より全市1採択区域に統合・集約することを決定しました。


 採択区域の変更は横浜市教育委員会からの要望です。また実際の採択区域決定については、都道府県教育委員会の権限に属します。
 横浜市教委は表向き、「市立の全小中学校について、近隣校をグループ化して連携型小中一貫教育をおこなう。その際に行政区をまたいで構成するブロックが出るために教科書を統一する」という名目にしています。
 しかし採択区域統一を掲げているのは「新しい歴史教科書をつくる会」支持勢力であることから、「つくる会」教科書を採択しやすくするための策動だとみられています。
 横浜市教委は「つくる会」教科書採択策動との関係については公式には否定していますが、疑惑は払拭されていません。なお横浜市では今年の採択で、8行政区で「つくる会」教科書が採択される暴挙がおこなわれました。
 教科書採択については、採択区域の細分化を求める声が現場では根強く、また政府ですら将来的な採択区域の細分化を求めています。
 にもかかわらず、採択区域の拡大で時代に逆行しようということもおかしなことです。また「つくる会」問題が背景にあるというのもきな臭い話です。今回の措置には政治的背景を感じます。