犬山市教委、全国学力テストの抽出調査化を具申へ

 愛知県犬山市教育委員会は9月28日、来年度以降の全国学力テストについて、抽出調査に切り替えるよう文部科学相に具申する方針を決めました。10月上旬にも申し入れをおこなうということです。


 犬山市によると、「現行の学力テストは行政調査と授業改善を目的にしていたが、授業改善は本来は地方が考えるべきもの」と指摘し、目的を行政調査に絞るよう求めています。
 現行の全国学力テストはもともと、学校間の競争と序列化を目的にして導入されました。競争と序列化に対する批判や危惧が出されたから授業改善を持ち出しただけで、授業改善はいわば後付けの理由にすぎません。実際に授業改善に生かされているのかといえばそうではありません。点数を上げるためのテスト対策という意味で授業が変化したところはありますが、それは改善とはいわず改悪でしょう。
 現行の全国学力テストは中止すべきでしょう。少なくとも、行政調査という意味ならば全数調査で実施する必要もなく、抽出調査で十分です。仮に継続するのなら、行政調査という意味での抽出調査という性格を与え直し、実際の実務手続きを根本から見直すべきです。