青森市いじめ自殺、いじめ対策審議会が調査素案を遺族側に伝える

 青森市立浪岡中学校2年の女子生徒が2016年8月に自殺し、背景にいじめがあったと指摘されている問題で、青森市のいじめ対策審議会が「学校の対応に極めて大きな問題があった」とする一方で「自殺といじめとの因果関係は解明できない」とする素案をまとめていたことがわかった。

 遺族が4月11日に記者会見して明らかにした。遺族側の説明によると、3月下旬に審議会が遺族側への説明をもったという。自殺した生徒については「思春期特有のうつだった可能性」などとして、因果関係を解明できないかのように伝えられたとしている。

 遺族側は、そのような判断をした詳細な根拠についてさらなる説明を求めた。4月11日に再説明がおこなわれたが、精神科医の委員はそのように判断した根拠を説明できなかったとされる。

 遺族は「因果関係は解明できない」とした部分については追加調査を求め、委員の交代などを求める要望を出した。その一方で「学校の対応に問題があった」とした部分については評価しているという。

 いじめそのものは否定できないが、いじめと自殺との因果関係は解明できないと結論づけようとする――これまでのいじめ事件の調査でもよく見られるパターンではあるが、こういう対応が適切だとは思えない。詳細な追加調査が必要ではないか。

(参考)
◎<青森中2自殺>遺族、追加調査要望へ(東奥日報 2017/4/12)
◎青森のいじめ自殺「学校に問題」 市教委が遺族に報告(共同通信 2017/4/11)
◎青森・中2自殺で報告書案(共同通信 2017/4/12)