次期中学校学習指導要領に「銃剣道」明記、不安が指摘される

 2021年度より中学校で実施される次期学習指導要領で、保健体育科の武道の選択種目として「銃剣道」が明記された。このことで議論が起きている。

 中学校保健体育科の武道領域では、現行では柔道や剣道・相撲といった種目が例示されている。一方で、例示されていない種目でも、教員や設備などの指導条件があれば指導は可能となっている。

 現行でも銃剣道の指導は可能ではあるが、指導教員などもほとんどおらず、2017年時点で中学校で取り入れているのは全国でも1校だけだという。

 銃剣道は武器としての銃剣の操作を武道化・スポーツ化したという発足の背景から、明記したのは「戦前回帰ではないか」という不安が出されている。

 次期学習指導要領の素案では銃剣道は明記されていなかったが、パブリックコメントを経て、銃剣道の明記を希望すると組織的な動きがあったのではないかとも指摘された。最終的には、素案になかった銃剣道が明記されたことになる。

 道徳教科書検定の問題、教育勅語を明確に否定しないと受け取れる見解を繰り返す問題など、安倍内閣の右傾化した教育政策とも絡んで、「あえて」明記したのではないかと疑われることになり、不安はつきないことになる。

 また銃剣道では突きなどの技術が主になり、危険だとして中学校段階での突き技を禁止している剣道との関連性についても疑問が指摘されている。

 明記されたからといっても、現実的には大きく変わることはないという見方もありうるのかもしれない。一方で、これまでの安倍内閣の教育政策を考えると、何らかの意図を感じると警戒するのもわからなくはないとも感じる。

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