進級危ぶまれた生徒に補講受講で部活動大会辞退させる

 佐賀県唐津市の佐賀県立唐津東高校で2009年3月、弓道の全国大会への出場が決定していた弓道部員(当時2年生)に対して、学校側が「進級のための成績が足りない」などとして大会日程中の補講受講を指示し、大会参加を辞退させていたことがわかりました。


 複数の報道を総合すると、事実経過は以下のようです。

 2009年2月下旬の学年末考査で、この生徒は複数科目で『赤点』を取り、進級が危ぶまれる状況になった。
 学校側は進級を認める条件として、3月上旬に生徒に課題提出を指示したが、生徒は期限までに課題を提出しなかった(別の報道によると、進級のための補習を受講させたが成績がよくなかったので追加補習が必要と判断されたとしている)。
 そのため学校側は3月17日に進級判定会議をおこない、終業式前日までこの生徒に補習授業を受けさせることで進級を認めることにした。全国大会と補習授業の日程が重なったため、全国大会への参加ができなくなった。

 保護者や弓道部顧問は、全国大会に参加できるよう配慮を求めたといいます。しかし学校側は「学業優先」として認めませんでした。
 保護者や弓道部顧問の主張は報道の範囲内でしかわかりませんが、新聞記事によっては全く異なるニュアンスで伝えられています。「弓道部顧問や保護者は「遠征先で勉強させるので、全国大会に出場させたい」などと求めた」と伝えた記事(朝日新聞2009/9/19)や、「生徒の保護者からは「留年させてもいい」などと、補習日程を変更して大会参加を認めるよう求めがあった」と伝えた記事(産経新聞2009/9/18)があります。
 保護者や顧問の主張については正反対といってもよいような内容が報じられているので、ここでは判断を避け、「異なる報道がされている」という事実を紹介するだけにとどめます。一般的に言えば、前者の主張ならば理解できますが、仮に後者が事実ならば学業軽視とも受け止められかねません。
 今回の問題個別の事例については、報道されている範囲だけではわからない点も多くあるので、安易な断定は避けなければなりません。
 ただ、一般的な原則論という意味では、学業が最優先ということからこういう措置がとられることもありえるのではないかといえます。