森友学園学校設置認可問題、平沼赳夫衆院議員が大阪府に問い合わせか

 大阪府は4月6日、学校法人森友学園が設置を計画していた「瑞穂の國記念小學院」の学校設置認可に関連して、政治家からの問い合わせが4件あったと明らかにした。

 平沼赳夫衆議院議員(元日本維新の会、現自民党)と、中川隆弘大阪府議(維新)、石川多枝大阪府議(共産党)、森みどり元大阪府議(旧民主党)の4人だという。

 一方で、森友学園の理事長だった籠池泰典氏が証人喚問で「協力を求めた」と明かした東徹大阪府議(現・維新参議院議員)などの名前は、大阪府の調査では出なかったという。

 大阪府の発表や報道では4人が「問い合わせ」という大きなくくりでまとめられているが、学園サイドの意向を受けた平沼・中川両氏の対応と、認可の審議過程を調査するために問い合わせた石川・森両氏の対応は、性質が大きく異なるものである。この点に留意する必要がある。

 平沼衆議院議員は森友学園が運営する塚本幼稚園で講演をおこなったことがあり、小学校設置の賛同人としてパンフレットに名前を連ねていた。また塚本幼稚園での教育勅語を使用した教育方針に賛同するような国会質問もおこなっている。

瑞穂の國記念小學院:平沼赳夫衆議院議員メッセージ

 大阪府によると、平沼氏サイドから「大阪府の職員の態度が悪いと、籠池理事長が苦言を寄せている」といった趣旨の内容が大阪府に伝えられ、吉本馨私学・大学課長(現私学課長)が対応したとされる。一方で吉本課長はそのことについて「記憶にない」としている。その時期は、2014年10月の学校設置認可申請よりも前の時期だったという。

 平沼氏の事務所は取材に対し、大阪府への働きかけの事実関係を否定した。

 中川府議についてはすでに明らかになっているように、松浦正人・山口県防府市長(教育再生首長会議会長)の仲介で、2014年12月の私学審で一度「継続審議」になった直後に籠池氏と中川氏が面会している。

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 一方で石川府議は、学校設置計画を不審に思っていた豊中市議からの問い合わせを受け、私学審の議事録を出すように求めたが、非公開として拒否されたという。なお石川府議は大阪府議会の教育常任委員会で、一連の森友学園問題について、解明を強く求める質問をおこなっている。

 また森元府議も、豊中市議からの問い合わせを受けて、認可状況について府に問い合わせた。民主党の後身の民進党は、大阪府議会では質問の機会はなかったが、国会では解明を求めて多数の質問をおこなっている。

 石川・森両氏については、問題を調査するための問い合わせで、籠池氏サイドの意向を受けたものではないことは明らかである。

 その一方で平沼氏については、籠池氏とも近い関係だったこと、維新に所属していたこともあることなど、このような形で名前が出てきても不思議ではない。平沼氏サイドの主張が不自然であることや、また大阪府の発表では東徹氏などの名前が出てこなかったことなど、ほかにも不審点もある。さらに詳細な調査が必要ではないかと思われる。

(参考)
◎森友学園 政治家4人問い合わせ 小学校計画、審議状況など 大阪府調査(毎日新聞 2017/4/7)
◎議員問い合わせ4件、籠池氏依頼も 大阪府「不当な働きかけなし」(産経新聞 2017/4/7)
◎小学校の認可 大阪府が検証「平沼議員らから問い合わせ」(NHKニュース 2017/4/7)

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