不適切保育実施の認定こども園、運営断念へ:兵庫・姫路

 不適切保育や補助金の不適切受給・職員への不当待遇などが指摘されて兵庫県と姫路市が認可取り消しを検討していた、兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」の園長が、4月以降の運営を断念する方針を固めたことが、3月27日にわかった。

 この問題では、行政に隠して定員の約1.5倍の児童を受け入れる、定員オーバーの約70人の児童に対して給食を40食前後しか発注せずに少量を分ける形になる、架空の保育士経費を計上するなどの手法で補助金を不正に受け取る、保育士の待遇も劣悪で遅刻には罰金を取るなど労基法違反の疑いなど、さまざまな問題が指摘されていた。

 兵庫県姫路市飾磨区加茂の私立認定こども園「わんずまざー保育園」が劣悪な環境下での保育を続けていたとして、兵庫県と姫路市が2017年3月中に...

 2017年2月に抜き打ち監査がおこなわれて発覚し、兵庫県と姫路市が2017年3月中にも認可取り消しをおこなう方針を固めていた。

 兵庫県や姫路市が在園児の保護者に意向を聞いたところ、この幼稚園に通わせ続けるとした保護者はゼロで、全員が転園を希望した。行政の正規のルートで入園させた児童については、転園先が確保できているという。一方で園長が行政に隠しながら独自に受け入れた児童については、転園先は保護者が自力で探すことになっているという。

 このような悪質な施設を、これ以上経営させてはならないのはいうまでもない。運営断念は当然といえば当然であろう。

 その一方で、悪質施設が潰れることになったから解決というわけではない。このような悪質施設が生まれる余地をなくすような対策、悪質施設を二度と生み出さないような対策こそが必要ではないか。

(参考)
◎来月以降、運営断念の意向=姫路不正保育園の園長(時事通信 2017/3/27)

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