運動部勧誘生徒を密かに優遇する入試判定:千葉県立高校

 千葉県立幕張総合高校(千葉市美浜区)の普通科の入試に際して、試験選択科目のうち「実技検査」を受けた受験生を優遇して検査得点が高評価になるようにしていたことがわかった。

 優遇対象となった受験生の多くは、運動部顧問が勧誘するなどして事前にリスト化された生徒だという。一部の教員のみで秘密裏に進めていた。

 同校では5教科の学力検査の点数(500点満点)、調査書の内容(いわゆる内申点)と、「実技検査または自己アピール」の評価を総合して合否判定をおこなう。実技検査と自己アピールは受験生がいずれかを選択して受験する。実技検査を選択した受験者は部活動への参加が前提となり、運動競技や芸術の計20種目から1種目を選択して受験することになる。

 実技検査・自己アピールの判定については、事前に運動部に勧誘して実技検査を受検した受験生については最高評価のA評価が出やすくするように調整し、また自己アピールを受験した受験生にはA評価がほとんど出ないようにしていた。自己アピールの採点評価を担当した教員は、A評価をほとんど出さないよう指示を受けていたという。

 実技検査・自己アピールがA評価だと学力試験の最低基準は甘くなり、B評価以下だと学力試験での最低基準のハードルが高くなる仕組みをとっていたことから、運動部の受験生は多少成績が悪くても優遇されていたことになる。また、実質的には受験生によって入試の合否判定基準を変えていたことにもなる。

 そのため優遇された受験生は、試験で不合格になった受験生よりも学力試験の成績が100点以上低くても合格・入学していたケースもあるという。

 こういう入試方法は、公正・公平とは全く対極となるものである。また、このような扱いの背景には部活動での優遇があることから、部活動至上主義が極端な形で現れたものだともいえる。

 こういう入試判定は、極めて問題ではないか。

(参考)
◎県立幕張総合高 入試実技ひそかに優遇 体育系事前リスト(毎日新聞 20177/3/23)