「学校の対応で病状悪化し自殺」として両親が提訴:兵庫

 私立白陵中学校(兵庫県高砂市)に通っていた男子生徒が自殺したのは、学校の対応に問題があったからとして、兵庫県内在住の両親が7月31日、同校を運営する学校法人三木学園と同校教諭4人を相手取り、約6800万円の損害賠償を求める民事訴訟を神戸地裁に提訴しました。

 訴状や報道によると、生徒は2004年に同校に入学しました。しかし学校になじめずに体調を崩し、医師から自律神経失調症や適応障害による抑うつ状態と診断されました。学校にも診断書を提出し、体育の授業は見学させるよう依頼するなどの配慮を求めてきました。
 3年生になった2006年10月3日、生徒は体育の授業で、持久走などの体力テストを受検しました。その直後学校を抜け出し、同日昼頃に高砂市の山陽本線(JR神戸線)曽根駅ホームで列車に飛び込み自殺したということです。「誰も守ってくれない」などの遺書が残されていました。
 両親は「事前に学校側に病状を伝えていたにもかかわらず、病状に配慮せずに体力テストを実施したことで状況が悪化した」「提訴の目的は事実を明らかにすること」などと話しているということです。
 事実関係については、報道されている内容以上のことはわかりません。しかし少なくとも「裁判で事実を明らかにしたい」という両親が主張しているということは、両親にとっては「事実関係が十分に解明されていない」と感じているという意味にもなります。少しでも事実関係が明らかになることを願います。