森友学園:「連携する中等教育学校への推薦枠」と虚偽報告か?

 大阪府豊中市に開設計画の私立小学校「瑞穂の國記念小學院」の認可問題をめぐり、同校の設置母体となる学校法人森友学園が大阪府私学審議会に対して「愛知県の中等教育学校と推薦入学枠の創設で合意した」と報告していたが、相手側の学校法人が「そのような合意はない」と話していることがわかった。

 『朝日新聞』2017年3月5日付『森友学園の「連携合意」報告、相手法人は「事実無根」』が報じている。

 報告は2017年2月22日の私学審でおこなわれたという。

 「瑞穂の國記念小學院」は、初年度にあたる2017年度は大幅な定員割れとなり、1年生は定員80人中入学希望者は40人と、定員の半分しか集まらなかった。編入を受け付けた2年生に至っては、80人の募集定員に5人だけだった。

 森友学園側は児童確保の取り組みの一環として、「連携する中等教育学校への推薦入学制度」をアピールする資料を、私学審に提出した。

 しかし朝日新聞の記事によると、名指しされた中等教育学校を運営する学校法人の担当者は「合意どころか、学校法人として何かやりとりをしたような記録もない。そもそも、特定の学校との間に推薦枠を設けておらず、設ける予定もない」と話しているという。

 大阪府私学課は「両者の合意が確認できない」「証明責任は森友学園側にある」として、主張を裏付ける学校法人間の合意文書などの提出を求めるとしている。

 これまたひどい話である。少子化で公立小学校統廃合の話が持ち上がることも各地で起きているもと、一般的に言えば、新たに私立小学校を設置するとなると、よほどの注目されるべき教育条件が付加されないと児童は集まりにくいと思われる。「有名校への進学に有利にする」というのは、善し悪しは別にしても、学校の宣伝として広くおこなわれている手法の一つではある。

 しかしそれを逆手にとって、虚偽の疑いが指摘されたもの、少なくとも真偽の確認が取れないと指摘されるような内容を出し、私学審の審議にかけようとするのは、極めて不適切ではないか。

 このような不誠実な経営陣が運営する学校が仮に開校された場合、何を教えるというのだろうか。

 ほかにもこの学校法人・小学校計画をめぐっては、資金の不安定さ、系列の幼稚園や保育所での虐待疑惑・教育勅語暗唱・軍歌などを歌わせる・「安倍首相頑張れ」「安保法制国会通過よかった」と園児に言わせる・特定の外国を蔑視するようにすり込むヘイト・保護者への嫌がらせなど数々の不適切行為、「小学校でも教育勅語を軸に据える」と公言しているような異様な教育方針など、異常な問題を抱えている。

 様々な角度から考えても、このまま認可するのが適切だとは、とうてい思えない。

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