原発事故避難いじめ、千代田区の同じ小学校で3件指摘:東京

 東京電力福島第一原発事故避難者の支援団体「東京災害支援ネット(とすねっと)」は2月27日、福島県から東京都に避難した児童生徒3人が2011年~15年、通学先の同じ千代田区立小学校で、避難と因果関係があるとみられるいじめを受けていたと発表した。

 被害者は、現在は中学生になっている生徒も含まれている。いじめを原因に転校を余儀なくされたが、通っていた学習塾でのいじめが続いた事例もあるという。

 いじめの様態としては、名前に「菌」をつけて呼ばれる、「菌が移る」「放射能パンパン」「放射能を浴びているから汚い」などと暴言を受ける、などだという。

 支援団体や児童生徒らを支援する弁護士は同日までに、3人に関するいじめ事案について、いじめ防止対策推進法に基づき当該小学校と千代田区教育委員会への通報をおこなった。区教委は「現時点での被害訴えは把握していないが、事実関係を調査する」とコメントしているという。

 千代田区ではこれらの事例とは別に、区立中学校で避難生徒が言いがかりをつけられてお菓子などをおごらされるいじめがあったことも判明している。

 どんな理由や背景があっても、いじめそのものが許されるものではない。その一方で、原発事故を理由に揶揄するような形でのいじめの事例が、各地で数多く報告されている。「たまたまいじめの被害に遭ったのが、避難経験がある児童生徒だった」という偶然のレベルではすまないような形にもなっている。

(参考)
◎避難児童に「放射能浴び汚い」 いじめ、都内学校に通報(朝日新聞 2017/2/28)
◎原発避難3人にいじめか 「菌がうつる」(河北新報 2017/2/28)

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