横浜市で「つくる会」教科書採択の危険性高まる

 2009年は小中学校教科書の採択にあたる年でもあり、各地で教科書採択の審議がおこなわれています。横浜市の中学校社会科歴史的分野・公民的分野の教科書について、「つくる会」教科書採択の危険性が高まっていると指摘されています。

 横浜市では、前回採択で「つくる会」教科書支持を強く表明した今田忠彦教育委員が、現在は教育委員長に就任しています。また教科書採択に関する右派の請願や要望書が市議会で採択されるなどの状況も生まれています。
 横浜市では現行の18行政区別の採択をやめ、全市1採択区域にするという方針が出されています。これについては報道では「市内の小中学校数校をまとめたブロックごとに教育課程を調整した小中一貫教育を実施する。その際に行政区をまたぐブロックが出るため、教育課程編成に不都合が出ないように教科書を統一する」という名目で報じられました。
 しかし全市1採択区域への変更については、右派や「つくる会」支持派の教育委員長が主張していたことや、「つくる会」教科書採択をしやすくするための変更という意味合いもあると指摘されています。
 「つくる会」教科書については、会の分裂によりほぼ同じ内容の教科書が扶桑社・自由社の2社から出版されています。しかしいずれの出版社にしても、中身は学問的にも不正確な政治的プロパガンダであり、教科書としての中身をなしていません。
 世論や教育委員会の慎重な審議に基づいて、「つくる会」教科書の採択は未然に防ぐ――このことが重要になります。
(参考)
レイバーネット「横浜市で「つくる会」教科書採択の危険性」(2009/7/20)
日本共産党横浜市議団 「横浜市会 ホットライン」(2009/6/29、pdf)