教諭の「指導」直後に校舎から転落:佐賀

 佐賀県小城市立中学校で7月15日、1年生の女子生徒が校舎の窓から転落したことが原因とみられるけがを負っていたことがわかりました。事件直前には「校内に落書きがあった」として担任教諭が事情を聴いていたということです。

 事故の詳細な事実関係については現時点ではよくわからない点もありますが、少なくとも現時点では以下の事実関係が判明しています。

 前日に女子トイレで落書きが発見された。落書きをしたものは名乗り出るよう教諭が呼びかけたが反応がなかった。そのためアンケートを実施したところ、けがを負った生徒を含む複数の生徒の名前が挙がった。名前が挙がった生徒に対して、別室に呼び出し事情を聴いた。この生徒は2階の学習室で担任教諭から1対1で事情を聴かれていたが、担任教諭が数分ほど席を外した間にこの生徒がいなくなり、探したところこの部屋の真下あたりに倒れているところを発見された。

 小城市教育委員会は、生徒の回復を待って本人から詳しく事情を聴き、また教諭からも調査をおこなうということです。
 この事件が「指導」を苦にしたものかどうかについては、可能性は排除できないといえども、現時点では事件の背景にあったと結論付けられる段階ではありません。
 しかし一般的な話として、教員からの高圧的な「指導」を苦にしたとみられる自殺事件なども、過去に何例か発生しています。兵庫県龍野市立小学校(1994年)・福岡県北九州市立小学校(2005年)では、教師の暴力(いわゆる「体罰」)を苦にした自殺事件も発生しています。また直接殴る蹴るなどは確認されていないものの、高圧的な「指導」で精神的苦痛を与えた結果「指導」を受けた生徒が自殺した(その疑いのあるもの含む)いう事件も、長崎市立中学校(2004年3月)埼玉県立所沢高校「カンニング」自殺事件(2004年5月)、北海道稚内商工高校(2008年7月)など何例かあります。
 これまで全国各地で発生した類似例からも、今回の事件の背景に高圧的な「指導」があったのかどうかについても詳しく調査すべきではないかといえます。
(参考)
◎中1の女子生徒 校舎から転落か(asahi.com 佐賀 2009/7/17)
◎転落:生徒2階窓から? 小城の中1女子、前歯折るけが /佐賀(毎日新聞 2009/7/17)