園児・保護者に「犬臭い」と嫌がらせ、園側は笑いながら「本当に犬臭かったの」:塚本幼稚園

 小学校新設をめぐって国有地の不明朗な取引があったと指摘されたことに加えて、経営している幼稚園での虐待疑惑も指摘された学校法人森友学園(大阪府)。

 同学園が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)で子どもが虐待行為にあった、保護者も副園長から嫌がらせの手紙を多数もらったとする保護者が、テレビ朝日の取材に応じて証言した。2月22日の同局ニュースで放送されている。

 証言によると、この児童の家庭では犬を飼っていたことで、副園長から「犬臭い」と難癖をつけられるようになった。「犬臭いから子どもがいじめにあっている。子どもがかわいいのなら犬を処分しろ」「パンツが生乾きで犬臭い」「お母さん、犬の匂いって臭いんです」などの発言や手紙を受け取ったという。また遠足の時には、弁当に犬の毛が入っていたとして弁当を捨てられたという。

 放送では触れられていないが、同じ保護者のものと思われる証言が、退園者の告発ブログにも掲載されている。告発ブログにはもっと詳細な状況が記されている。副園長は弁当の件について保護者に電話をかけたが、保護者が「子どもの昼食はどうしたのですか」と聞くと、副園長は「それでも親か」と罵って電話を切ったという。ほかにも、園児が他の園児の持ち物を間違って持って帰ったトラブルの際に、副園長が互いの保護者に嘘を吹き込んで対立させようとするような言動があったこと、また片付けが間に合わなかったとして帰りの通園バスに乗せてもらえなかったことなども、告発ブログに掲載されている。

 こんなこと、想像するだけでぞっとする。園児や保護者の気持ちを考えるといたたまれない。

 放送では、この件について話す、森友学園の籠池泰典理事長(塚本幼稚園園長)の映像も流された。

 籠池園長は「犬臭い」などのことがあったのかという取材陣の問いに対して、笑いながら話した。

 「本当に犬臭かったの。犬5匹と住んでるから、犬臭いんですよ。(カメラに映らない位置にいる園関係者に向かって?)そやね。(園関係者と思われる声で《そうそう》と相づち)」

「本当に犬臭かったの」

テレビ朝日サイト(2017年2月22日)のキャプチャ

 塚本幼稚園では教育勅語暗唱などの特異な教育方針が批判されているが、そういう方針への批判よりはるか前の段階として、この一件だけとっても教育者としては退場ものではないか。児童虐待や保護者への嫌がらせだという自覚すらないどころか、笑い話扱いにして話す、これほど恐ろしいことはない。

(参考)
◎昭恵夫人ゆかりの幼稚園 「犬臭い」虐待疑惑が浮上(テレビ朝日 2017/2/22)