学習塾教材にまで難癖:産経新聞と「つくる会」

 「産経新聞」と「新しい歴史教科書をつくる会」は、学習塾の教材にまで難癖を付けている様子です。

 「産経新聞」2009年7月7日付(web版)に『小学校塾教材に自虐史観 南京犠牲「十数万人」記述』なる記事が掲載されています。
 記事では、学習塾・栄光ゼミナール(本部・東京都渋谷区)が中学受験向けに作成した社会科教材や講師の自作プリントで南京大虐殺や強制連行・集団自決などに触れているとして、「自虐史観に偏ったもの」などと難癖を付け一方的に糾弾しています。
 しかし南京大虐殺にしても、強制連行や集団自決にしても、史実であることは何の疑う余地もありません。
 栄光ゼミナール側は「教材は生徒の志望校合格を目的に、文部科学省が認定した教科書の内容を基に、入試問題を参考に作成している。これらの変更がない限りは直ちに修正はしない」としています。そもそも内容が間違っていない以上、修正しないのは当然です。
 もっとも小学校の学習範囲を超えた難問奇問が出るという意味では、中学受験のあり方は検討を要する面もあります。しかし今回の問題はそういうのとは全く異なり、「史実とはかけ離れた特定のイデオロギーを押しつけるため、気に入らない教材に一方的に難癖を付けて糾弾する」というのが本質です。受験のあり方の改善などの善意は全くなく、教育とは無関係な政治的策動です。