乳幼児のけが、虐待か不慮の事故かを判別するソフト開発へ

 乳幼児のけがについて、虐待の可能性があるかどうかを判別するソフトの開発が始まっているということです。

 判別ソフトでは、過去の虐待によるけが・死亡の事例などをデータベース化し、けが等の治療に当たった医療関係者がけがの状況や発生時の様子などの情報を入力するとコンピューターがシュミレーションをおこない、虐待の可能性があるかどうかを計算するということです。
 開発には、救急医療・法医学や情報工学などの専門家が参加しています。判別ソフトは2012年前後の実用化を目指しています。
 児童虐待については、病院で治療に当たった医師や看護師がけがの状況を不審に思って関係機関に通報して発覚するというケースもこれまでにありました。しかし乳幼児は自ら虐待被害を訴えられず、また保護者がけがの状況について「不慮の事故」かのような虚偽の説明をすることもよくあります。
 また身体的な外傷だけでなく、ネグレクトなどの結果病院を受診することもありえますが、そういったケースでは発見がより難しいと言えます。このため虐待の発見や対策が遅れることもありました。
 虐待の早期発見は当然だといえますが、経験に基づく判断が主な判断条件となっている現状では、見逃す可能性もありえます。少しでも見逃しを防ぐためにも、判別ソフトの実用化が期待されます。
(参考)
◎乳幼児虐待:判別ソフト開発 専門家チーム、3年後めどに 事故との違い分析(毎日新聞 2009/7/5)