高校入試、インフルエンザの受験生への救済策要請:文科省

 文部科学省が、高校入試について、試験当日にインフルエンザなどで体調を崩した生徒へ追試験などの救済策をとるよう求める通知を、都道府県や私立学校に出していたことがわかった。通知は2016年10月14日付。

 大学入試センター試験では試験当日の病気や事故などで受験ができなかった場合、1週間後の追試験日程が設定されている。しかし公立高校入試では、追試験の実施は7府県(秋田・静岡・愛知・三重・京都・和歌山・徳島の各府県)にとどまり、それ以外の場合は当日に別室受験させている。

 文部科学省のまとめでは、2016年度高校入試で各都道府県に状況調査を実施した結果、インフルエンザでの追試験の受験者が少なくとも124人、当日の別室受験者が少なくとも2695人いた(このほか、無回答の自治体もあった)という。

 文科省では、インフルエンザなどにかかった受験生への別日程での追試実施などの「特段の配慮」を求めている。具体的には、二次募集と同じ日程や試験問題での実施などを提案している。

 一方で都道府県からは、「追試用の試験問題作成や日程調整が困難」とする意見もあるという。

 どれだけ受験生の側が用心し対策をとっていても、試験当日に不慮の病気や事故に遭遇する可能性は完全には排除できない。もちろん何事もなく普通に受験できることが望ましいが、不慮の病気で本来の実力を発揮する機会すら奪われて、その後の人生を左右されかねないというのは、あまりにも酷になってくる。

 日程的には困難かもしれないが、一定の救済策が必要になってくるのではないか。

(参考)
◎インフル受験生救済、高校入試追試を文科省要請(読売新聞 2016/2/6)