原発避難いじめ、被害生徒が体験を証言

 東京電力福島第一原発事故の影響で福島県から千葉県に避難した児童生徒が、原発事故との因果関係が疑われる形でいじめを受けた事例が複数例あったと報じられた問題で、小学生時代にいじめにあったという現在高校1年の女子生徒と母親がマスコミ取材に応じ、体験を証言した。2017年1月31日付の各紙記事が報じている。

 記事によると、生徒の家族は東日本大震災と原発事故の直後の2011年3月、福島県いわき市から千葉県内へと家族で自主避難した。生徒は2011年4月より避難先の小学校に転入した。当時5年生に進級したばかりだった。

 しかし転入直後、複数の同級生から「放射能はうんちみたいで汚いから近寄るな」「福島から来たから原発の放射能がくっついてる」などと約一週間にわたって言われ続けた。本人が言い返したことや、別の同級生が「そんなこと言うな」と暴言を言った同級生を注意したことなどもあり、いじめはやんだ。暴言を発した同級生はその後、生徒に謝罪したという。

 生徒は当時、引っ越したばかりで心配をかけたくないとして、家族や学校側には打ち明けられなかった。5年半以上経った2016年になって、体調を崩したことや、原発事故避難者いじめが大きく報道されたこともあり、母親から避難直後のことを聞かれた際に、生徒はいじめを受けた体験を打ち明けたという。

 いじめが早期のうちにやんだのは何よりだとはいえども、いじめによって生徒が精神的に傷つけられたという事実は否定できないし、重く受け止める必要がある。

 またいじめの内容についても、原発事故が背景にあることは疑う余地がないのではないかと考えられる。

(参考)
◎「いじめ話すと母に迷惑かける…」 千葉に原発避難の高1女子 転校直後の体験証言(東京新聞 2017/1/31)
◎「おまえには放射能が付いている」 千葉の女子生徒が被害告白「自分が悪いことをしたわけでもないのに…」(産経新聞 2017/1/31)
◎「おまえには放射能が付いている」11年、千葉でも原発いじめあった(サンケイスポーツ 2017/1/31)
◎東日本大震災 福島第1原発事故 「放射能ついている」 自主避難、小5時いじめ(毎日新聞 2017/1/31)

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