唐津いじめ自殺未遂事件、被害者が提訴

 佐賀県唐津市立中学校で2007年5月に発生したいじめ自殺未遂事件で、被害生徒と両親が、加害者とその保護者・唐津市を相手取り、治療費や慰謝料など約1億3100万円の損害賠償を求める訴訟を、2009年3月下旬に佐賀地裁に起こしていたことがわかりました。

 『読売新聞』(九州版・web)2009年6月16日配信記事で報じられています。
 記事によると、被害生徒は唐津市立中学校1年生だった2007年、所属していたソフトボール部の上級生3人から、グラウンドで短パンを脱がされる・上履きを投げつけられるなどのいじめを受けていました。生徒は2007年5月31日、いじめを苦にして校舎から飛び降り自殺を図りました。一命は取り留めたものの、下半身マヒになって車いす生活を送っているということです。
 唐津市に対しては「いじめは部活動や教室で堂々と行われていたのに部活顧問やクラス担任は傍観した。いじめに対する安全配慮義務違反は明らか」としています。
 裁判になったからといって、被害者が悲しみや苦しみから解放されるというわけでもありません。しかしいじめの事実関係を明らかにし、いじめが不法行為であるという事実を社会的に認めさせることこそが、被害者救済への一歩となります。