新潟県内の公立中学校でも原発事故避難者への「菌」いじめ発覚

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で福島県から新潟県下越地方に避難している公立中学校1年の女子生徒が、「菌」と呼ばれるなどのいじめを受け、登校できない状態になっていることが、1月19日までにわかった。

 いじめは2016年、生徒が入学した直後の1学期以降に始まったという。複数の生徒がこの女子生徒の名前に「菌」を付けて呼ぶなどしていた。また生徒は、避難直後の小学生時代にもいじめを受けていた。

 生徒は1学期に、授業の作文でいじめを受けていることを訴えたが、担当の教諭は見落としていた。その後保護者からの連絡でいじめを把握し、関係生徒に指導したとされる。生徒は2016年12月から、登校できない状態になったという。

 学校側はマスコミ取材に対していじめの事実を認めた上で、「詳細は現時点では答えられない」とした。1月21日にも保護者集会を開いて経緯を説明することにしている。

 新潟県内では、新潟市立小学校で同様に、福島県から避難した児童が「菌」と呼ばれるいじめを受け、背景に原発事故の問題があるのではないかと指摘されたこと、また担任教諭も当該児童を「菌」と呼んだことが大きな問題となった。

 新潟市での事件発覚を受け、新潟県・新潟市の両教育委員会は、新潟県内で同様の事例があったかどうかを調査した。県教委調査分の、新潟市立小中学校以外の県内公立小中学校および県立高校については、2016年12月の時点では「避難者へのいじめは確認できなかった」と発表した。

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 しかし、先日の調査では漏れていた事案が発覚したということにもなる。震災・原発事故との因果関係は現時点では必ずしも明らかではないが、いじめ事案そのものが重大な人権侵害という視点から対応する必要がある。

(参考)
◎福島避難生徒に「菌」 下越・中1 複数からいじめ(新潟日報 2017/1/20)

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