新潟市「菌」いじめ、調査委員会が初会合

 新潟市立小学校4年生の男子児童が担任教諭から名前の後に「菌」を付けて呼ばれるなどして不登校になっている問題で、第三者委員会「新潟市いじめ防止対策等専門委員会」は12月29日に初会合を開いた。

 委員会では同級生からのいじめや担任教諭の発言を事実だと判断した上で、1月中にも被害児童や担任教諭から聴き取りをおこなう方針を固めた。

 この児童は「同級生から名前の後に『菌』を付けられて呼ばれるなどのいじめを受けている」と訴えていた。被害児童は2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で福島県から避難し、新潟市立小学校に入学した経緯がある。保護者は「3年生だった2016年3月、授業で大震災と原発事故が取り上げられたことで、この児童が自分の避難体験を積極的に発言したことがいじめのきっかけになった」と訴えているという。

 担任教諭は「菌」呼ばわりされているという児童の訴えを把握し同級生に指導していた。2016年11月には、横浜市で震災避難者を理由にしたいじめ事案が大きく報じられ、この児童はニュースを見て「自分も同じだ」と不安が高まっていたという。そんなさなか、担任教諭は2016年11月22日、この児童に対して名前の後に「菌」を付けて「○○菌」と呼びかけた。児童は強いショックを受け、祝日を挟んだ翌々日の11月24日以降、学校に登校できない状態が続いているという。

 担任教諭は、学校側の調査に対しては当初「呼んだ覚えはない」などとしたが、その後呼んだ事自体は認めながらも「菌の意味と思わず、愛称だと思っていた」などと主張を二転三転させている。

 新潟市教育委員会は、いじめがあったことや担任教諭の不適切発言があったことは認めているが、大震災・原発事故との因果関係については「関連性はないとみられる」としている。

 震災や原発事故との因果関係の有無以前に、この手のいじめ自体が極めて悪質であり、迅速な対応を要するものであることは言うまでもない。さらに震災や原発事故との因果関係についても、関連性があることがうかがわれる事例である以上、ていねいに調査する必要があるのではないか。

(参考)
◎新潟・避難児童いじめ 第三者委初会合 /新潟(毎日新聞 2016/12/30)