小池東京都知事、私立高校無償化検討

 小池百合子東京都知事が、都内の私立高校の授業料無償化を検討していると報じられている。

 私立高校の授業料無償化は、大阪府や埼玉県に続くものとなる。東京都では家庭の所得制限の上限を他府県よりも高く設定する意向だとしている。

 無償化の理念自体は、教育の機会均等などを考えれば、単純に否定するような性質のものではない。しかし私立高校無償化によって公立高校の縮小にもつながるというのなら、本末転倒ではないかといえる。

 先に私立高校無償化を導入した大阪府では、私学無償化が私学に生徒を誘導する効果のひとつとなる一方で、「3年連続定員割れの府立高校は統廃合も検討」とした教育条例のもとで公立高校つぶしを加速させる一因になっていると指摘されている。「民間でできることは民間で」とした新自由主義的な発想から、公立高校を減らして私学に生徒を誘導することで、公教育としての責任を縮小する口実になっている。

 大阪府で維新のブレーンとなり、維新や大阪府・大阪市それぞれの特別顧問として数々の「改革」に関与した上山信一なる人物が、小池都政下の「都政改革本部」の統括特別顧問として収まっている形になっている。大阪府・大阪市では、教育分野に限らず住民生活全般が、維新政治でひどく荒らされる形になった。東京都でも同じことになってしまうのではないかと危惧する。

(参考)
◎私立高の無償化、小池知事検討 年収910万円未満対象(朝日新聞 2016/12/30)

スポンサードリンク
スポンサードリンク

フォローする