言葉での虐待、子どもの発達に悪影響:研究結果まとまる

 熊本大学の友田明美准教授と米国・ハーバード大学の共同研究によると、子ども時代に保護者から暴言や脅しなどの言葉による虐待を受けた人は、そうでない人と比較して言語や計算などの能力を数値化した「言語性知能」が低い傾向があることがわかりました。


 友田准教授らの研究グループは以前にも、「体罰」で脳が萎縮するという研究結果をまとめています。肉体的な暴力だけでのみならず、言葉による虐待でも子どもの発達に悪影響を与えることが、この研究で明らかになったことになります。
 世間では、「体罰」といわれる暴力・虐待を「教育」だと強弁する風潮が根強く残り、暴行・虐待事件が報じられるたびに事件を正当化して被害者に悪質な中傷を加えるという事例すら多く生まれています。しかしそういう主張には何の根拠もない、逆に教育上有害であるということが、さらに強く示されています。
(参考)
◎親の暴言 子の発達阻む 熊大准教授と米大学共同研究 「言語性知能」に差(西日本新聞 2009/6/4)