いじめ調査、情報公開請求に「黒塗り」回答:東京都教委

 東京都立小山台高校1年の男子生徒が2015年9月に自殺し、背景に学校内での人間関係のトラブルをうかがわせる指摘があった問題で、学校側の調査内容を遺族側が情報公開請求したところ、東京都教育委員会が「都教委に設置した有識者らの調査部会が、干渉や圧力を受ける恐れがある」として、学校関係者への聞き取り調査結果を黒塗りで回答していたことがわかった。

 情報公開された文書を撮影した写真がマスコミ報道で示されているが、その写真では、公開された文書数十枚はいずれも、1字も読めない状態で黒く塗りつぶされていて、ほぼ「黒い紙」の状態になっている。

 生徒の自殺事件は2015年9月に発生した。生徒は2015年9月27日午後4時33分頃、大月駅下りホームから線路に降り、駅に進入中の特急列車「かいじ113号」にはねられて死亡した。

東京都立高校生徒自殺、背景にいじめか
 東京都立高校1年だった男子生徒が2015年9月、JR中央線大月駅(山梨県大月市)で列車にはねられて死亡した事故について、この生徒が学校でい...

 保護者はいじめを指摘した。生徒のツイッターの書き込みや同級生への調査では、「この生徒は孤立していた」などとうかがわわせる内容があったという。

 一方で遺族側は、学校側に求めても調査結果を聞かせてもらえなかったとして、2016年2月に都教委に情報公開を請求した。しかし都教委は開示はしたものの、黒塗りで全く読めない状態で開示したことになる。

 都教委は「外部からの干渉や圧力で、委員の意見交換に支障が出る恐れ」としているが、これは当事者でもある遺族の請求ではないか。遺族の「知る権利」をないがしろにした、不合理な判断といえる。

(参考)
◎いじめ巡る情報開示に黒塗り回答 都教委、高1自殺遺族に(共同通信 2016/12/24)
◎いじめ調査 自殺の高1遺族に黒塗り回答 情報公開請求に都教委(東京新聞 2016/12/25)