桜宮高校事件:元教諭に損害賠償金4300万円求償命じる判決

 2012年12月に発生した大阪市立桜宮高校「体罰」自殺事件で、大阪市が加害者の元教諭に対して、生徒側に支払った損害賠償金の半額を求償した訴訟について、大阪地裁は2月16日、大阪市の請求通り、元教諭が約4300万円を市に支払うよう命じる判決を出した。

 元教諭は出廷せず、書面も提出しなかったことから、事実関係を争わないと見なして大阪市の主張を全面的に認める形になった。

 この問題では、加害者となった元教諭の日常的な暴力や暴言が、生徒を自殺に追い込んだとされている。

大阪市立桜宮高校体育科2年でバスケットボール部のキャプテンだった男子生徒が、バスケットボール部顧問教諭からの「指導」と称した暴力行為・いわゆる 「体罰」を苦にするような文書を残して2012年12月に自殺した問題。事件を口実にした橋下徹大阪市

 一方で被害者遺族側が大阪市を相手取り起こした民事訴訟では、大阪市は元教諭の暴力や暴言の責任を認めず、自殺とは因果関係はないと主張していた。被害者側との民事訴訟では、大阪市から遺族側に約8700万円を支払うよう命じる判決が確定している。

 判決を受け、大阪市が元教諭に対して求償を求めていたが、求償額で折り合いが付かなかったとして提訴していた。

 元教諭の責任が重いのは言うまでもない。同時に、事件の事後対応で当時の大阪市長・橋下徹がとった一連の不適切な態度を含めて、大阪市が事件の責任をごまかすような対応に終始してきたことも、忘れてはいけない。

 このような暴力事件・「指導死」事件を、起こさせてはならない。

(参考)
◎桜宮高自殺で元顧問に賠償命じる(NHKニュース 2018/2/16)