理科実験中の事故、教諭2人を書類送検:大阪

 大阪府枚方市立中学校で2016年9月、理科実験中に生徒が体調不良を訴え病院に搬送される事故が相次いだ問題に関連して、大阪府警枚方署が12月19日付で「器具の洗浄が不十分だっために有毒ガスが発生した」として理科担当の男性教諭(29)と女性教諭(23)を業務上過失傷害容疑で書類送検していたことがわかった。

 9月1日に、男性教諭が担当する2年生のクラスで硫化水素を発生させる実験をした。その際に4人が体調不良を訴えて病院に運ばれた。男性教諭は、生徒が搬送されたことに動転して、授業終了後の実験器具の洗浄を失念した。

 9月9日には女性教諭が担当する2年生の別のクラスで、酸化銅と活性炭から二酸化炭素と銅を取り出す実験をおこなった。その際、1日の実験で洗浄不十分の状態になっていた実験器具を使ったことで亜硫酸ガスなどが発生し、生徒8人が病院に搬送された。

 書類送検の対象となった事件は9月9日の実験に関連するものである。男性教諭は9月1日の実験後に器具の洗浄を怠ったこと、女性教諭は器具が洗浄されているか確認しなかったことが対象となった。両教諭とも事実関係を認めているという。9月1日の実験の内容については、過失はなかったと判断された。

 悪い状況が重なった事故だとはいえるし、個人の過失だけに矮小化させられるような性格のものではないといえるかもしれない。とはいえども、生徒や教職員自身の安全にもかかわることであり、刑事事件としての対応とは全く別に、学校側の安全対策として必要な対応が検討される必要があるのではないか。

(参考)
◎理科実験で気分不良、中学教諭2人を書類送検(読売新聞 2016/12/22)
◎理科実験の器具洗浄怠り、有毒ガス発生 生徒8人負傷で大阪の中学教諭を書類送検(産経新聞 2016/12/22)