岩手・矢巾町いじめ自殺:第三者委員会が報告書

 岩手県矢巾町立中学校2年だった生徒が2015年7月に自殺した事件で、この問題を調査していた第三者委員会は12月23日、生徒への継続したいじめが「死にたい」と思う原因になったと認定する報告書を町教育委員会に提出した。

 報告書では、生徒が1年の時からいじめを受けていたとした。部活動中に他の部員からプレーミスを激しくなじられたこと、クラスで同級生から顔面を殴られたことなどがいじめにあたるとした。これらのいじめの積み重ねが、生徒に「死にたい」という思いを抱かせたと指摘した。

 学校側の対応についても、この学校では生活記録ノートを毎日担任に提出することになっていたが、ノートの記述に「死にたい」とほのめかすような記述がありながら、担任教諭が保護者側にその内容を連絡しなかったなどが、不備と指摘された。

 ノートの問題については、自殺直後にテレビのワイドショーで、ノートの該当ページの映像とともに一部が報じられた。1年時の担任教諭・2年時の担任教諭とも、生徒からいじめを訴えるような記述があったにもかかわらず、担任教諭は明らかに読んでいて返事の赤ペンを入れているのに、「上から目先(※上から目線、の誤字か)」「明日の合宿楽しみましょうね」といった全く噛み合っていない記述や、明らかに場違いの花丸マークを書くなど、正直言って理解に苦しむような返事を書いていた。

 いじめの概要を認め、「死にたい」と生徒が思う原因になったと指摘していることは、当然といえば当然ではないだろうか。その一方で、この言い回しだと、いじめと自殺との因果関係についてはっきりとは断定していないようにも受け取れる。

 町教委は事実関係に向き合い、適切な対応をすべきである。

(参考)
◎「死にたい」原因はいじめ 岩手中2自殺で第三者委報告(産経新聞 2016/12/23)

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