いじめでPTSD、被害者側が第三者委員会報告書に反論:大阪市

 大阪市立小学校6年の男子児童が同級生からいじめを受けてPTSDになったと訴えている問題で、市の第三者委員会が2016年11月に「PTSDは、いじめが原因だった可能性が高い」とする報告書をまとめていたことがわかった。一方で被害児童側の代理人弁護士は、報告書では被害児童がいじめを誘発したとも読み取れるとして、報告書の公開中止などの対策を求めているという。代理人弁護士が12月21日に記者会見して明らかにした。

 この児童は2年だったとき、複数の同級生から羽交い締めにされるなどの暴力を伴ういじめを受けていた。児童は体調を崩してPTSDと診断され、不登校になった。6年になった現在も完全に登校できる状態にはなっていないという。

 第三者委員会の報告書では、児童が入学間もないころから周りの集団とのペースが異なっていたことなどがいじめの要因の一つと受け取れるような記述になり、また自動に対して「医師の精査を推奨する」などと記載しているという。この児童が発達障害を抱えていて、そのことがいじめを誘発したかのように受け取れる記述となっていることに、児童側は反発している。

 児童側は、「この児童は発達障害ではない」とする医師の所見も含めた反論書を第三者委員会に提出した。

 いじめは、きっかけがどうあれ、いじめそのものが問題である。被害者の非によっていじめが誘発されたと受け取れるような対応ならば、いじめそのものの問題点から目をそらせることにもつながりかねない。

(参考)
◎小6男児、発達障害ないと反論書 大阪、いじめ報告書に医師(共同通信 2016/12/16)
◎大阪市立小6年 いじめ原因でPTSD…第三者委が報告書(毎日新聞 2016/12/22)