「ツタヤ図書館」:吹き抜け部分に1000万円の装飾は適切なのか?

 各地で問題点が指摘されている「ツタヤ図書館」。

 朝日新聞が2018年2月10日付で『ツタヤ図書館、1千万円の装飾は仕掛け?無駄遣い?』という記事を出している。

 TSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」が指定管理者となって、2018年2月にリニューアル開館した山口県徳山市立周南図書館のケースをリポートしている。

 この図書館では「本に囲まれた空間」の演出として、吹き抜け部分に設置された書架上部の空間に飾り用の洋書を配置する計画が出された。これに対して、読めない本を大量に税金で購入するのはおかしいと問題になった。市議会での批判を受けて、書架部分にはガラス樹脂で作った背表紙の模型を並べる「アート書架」に変更した。経費は当初見積もりよりも200万円圧縮されたとはいえども、それでも1000万円を要した。

 以上の内容が、記事で指摘されている。

 「ツタヤ図書館」ではここだけに限らず、装飾・インテリア優先で、図書館本来の機能や利用者の利便性を後回しにするような演出が目立ち、指定管理者となった地域では問題になっている。

 他の地域では、インテリア優先で、子ども向けの絵本が高い位置に配架され、子どもが手に取って読めないなどの状況も生まれたと報告されている。

 空間の装飾やインテリアについては、一般的にいえば、利用者にとってより使いやすくするという視点での工夫については検討する必要はあるだろう。しかしその一方で、「ツタヤ図書館」のように、図書館としての本来の機能ややるべきことをないがしろにするのなら、本末転倒ではないか。

 吹き抜けの設計・装飾に大金をかけるよりも、その分の費用で蔵書や検索機能の充実などの方が重要だといえる。