全国学力テストデータを知事に提供しないよう要望:大阪・豊中市

 全国学力テストについて、大阪府豊中市教育委員会が大阪府教育委員会に対して、橋下徹・大阪府知事に市町村別の結果データを提供しないよう要望していたことがわかりました。

 昨年度の全国学力テストの際、豊中市教育委員会は教科別の平均正答率を非公表にしていましたが、市の意向に反して知事が開示をおこなったことを踏まえています。

 また本来ならばデータは知事には渡らない仕組みになっていますが、橋下知事が「予算査定の参考にしたい」などという理由を付けて府教委にデータ提供を要請し、府教委が応じたということです。

 そもそも学力など、平均点の上下だけでは測れるようなものではありません。しかし平均点の上下ばかりに目がいき、学校間・地域間の序列化をおこなおうというような誤った風潮が年々強まっています。

 これは現行の全国学力テストのあり方自体に問題があります。もともと競争と序列化が導入の動機でした。世論を受けて後付け的に実施理由を付けたものの、しょせんは後付けだからもともとの目的である競争と序列化が前面に立っている形になっています。

 そもそも市町村別データ開示の必要など全くありません。全体の傾向を知りたければ抽出調査で十分です。個人の到達状況を知りたければ学校独自のテストでも十分ですし、学力把握目的での地域統一テストをおこなうにしても学校別・地域別の平均点などを算出したり公表したりする必要など一切ありません。

 データが手元になければ公表のしようもないということです。豊中市としては過去に一方的に公表された経験から危惧もあるということでもあり、要望は妥当なものといえるのではないでしょうか。

スポンサードリンク