顧問教諭らによる暴行・虐待発覚:日大東北高校相撲部

 日本大学東北高校(福島県郡山市)で、相撲部顧問の20代男性教諭と非常勤の男性コーチがそれぞれ、「部活指導」と称して部員をハンマーで殴ったり、ノコギリを突きつけるなどの暴力行為を繰り返していたことが、12月18日までにわかった。

 教諭は学生時代、日大相撲部で主将を務め、全日本選手権で準優勝した経歴を持つ。2015年度に部活動強化目的も兼ねて保健体育科の非常勤講師として採用され、2016年度には正規採用の教諭となった。

 この教諭は稽古中に、男子部員を平手打ちしたり、ハンマーで殴るなどの行為を繰り返した。2016年5月には部員をデッキブラシで殴りつけてケガをさせた。デッキブラシで殴られた生徒はその後転校を余儀なくされたという。

 また男性コーチも、部員らが腕立て伏せの際にノコギリを体の下に置き、「ちゃんとやらなければ刺さるぞ」などと脅していた。

 学校側は教諭のデッキブラシ暴行事件を把握し、教諭に指導をおこなった。大会への引率など対外的な活動は自粛させたものの、普段の部活指導や授業・担任業務はそのまま続けさせていたという。またコーチは2016年9月末に退職した。

 毎日新聞が暴力事件の情報を把握して学校に詳細を取材したことで、学校側は改めて当該教諭に聴き取りをおこなってノコギリ事件などを把握したとされ、12月16日から部活指導を停止させた。一方で「授業などとは別」として学校としての処分は見送り、授業や担任などは続けさせるとしている。

 これは「指導」なんてものではない。悪質な暴力・虐待事件である。部活指導をしばらく自粛させただけで何の処分もないというのはおかしい。教育現場、および指導の現場から永久追放されても文句はいえないほどの、悪質な案件ではないか。

(参考)
◎福島・日大東北高:相撲部で顧問ら暴力 ハンマーでたたく(毎日新聞 2016/12/18)


※追記(2016/12/18 20:45)

 学校側は12月18日に記者会見。当該教諭を19日以降自宅謹慎措置とし、追って処分を検討すると表明。