川崎市でも原発事故避難生徒へのいじめあったと訴え

 川崎市立中学校で2012年~15年にかけて、東日本大震災と福島第一原発事故で福島県から避難してきた生徒が、原発事故を理由としていじめを受けたと訴えていることがわかった。『読売新聞』2016年12月14日付『福島から避難の中学生、いじめか…弁護士調査』が報じている。

 記事によると、この生徒は原発事故の影響で川崎市に自主避難し、2012年に川崎市立中学校に進学した。2015年3月の卒業まで継続的に、「福島県民はバカだ」などの暴言を受け、たたかれるなどのいじめを繰り返し受けたと訴えている。

 生徒や保護者は当時、数回にわたって学校側に相談したが、解決しないまま2015年3月に卒業した形になった。

 この事案は、被災者支援にあたる弁護士グループの調査で明らかになった。しかし川崎市教育委員会は、「現時点では把握していない」としている。

 原発事故避難者を理由にした、もしくはそれを理由にした可能性が強く指摘されているいじめ事案は、2016年11月以降横浜市、新潟県、東京都千代田区での事例が大きく報道されている。また同種のいじめ事案が明らかになったことになる。

 この事案についても、当該校での当時の対応も含めて、市教委としても調査すべきではないだろうか。