矢巾町いじめ自殺、学校側の対応不十分と指摘へ:岩手

 岩手県矢巾町立中学校2年だった男子生徒が2015年7月に自殺し、背景にいじめがあったと指摘されている問題で、町教委の第三者委員会は12月12日までに、生徒へのいじめを認定し、学校側の対応に問題があったとして責任を指摘する方針を固めたことがわかった。

 また第三者委員会では、学校側が認定した6件のいじめ以外にも、学校側がいじめと判断しなかった事案についてもいじめだと認定するとみられる。

 この問題では、この学校で生徒が担任教諭に毎日提出することになっている生活状況ノートに、生徒が1年だったころと2年に進級してからそれぞれ、生徒がいじめを訴えるような記述を残していた。しかし1年時の担任、2年時の担任ともに、生徒がいじめを訴える当該記述の部分に赤ペンを入れて読んだ形跡がありながら、「上から目先(※上から目線の誤字とみられる)」「宿泊学習楽しみましょうね」など文脈として明らかに噛み合わない記述をしたり、赤ペンで不自然な花丸サインを入れるなどしていた。

 ノートの一部分がテレビニュースなどで放映されると、あまりにも衝撃的な内容に、社会的に強い批判を浴びた。第三者委員会では、学校側が重大なサインを見逃したうえ、学校内で情報が共有されなかったことなどを指摘するとみられる。

 いじめへの対応が不十分だったという状況は指摘されてきたが、第三者委員会でも厳密に認定されることが求められている。

 またこの問題に関連して、生徒の死後、マスコミのインタビューに応じた別の生徒に対して、その生徒を特定して生徒指導担当教諭が恫喝したり、加害生徒がその生徒とすれ違いざまに舌打ちをするなどの事象もあったという。そういった事象についても、いじめ自殺事件と密接な関連があるものであり、あわせて対応が求められる。

(参考)
◎<矢巾中2自殺>第三者委いじめ認定 学校に責任(河北新報 2016/12/13)

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