塚本幼稚園の時代錯誤教育、世界に発信される

 ロイター通信が2016年12月8日、教育勅語暗唱など時代錯誤的な極右教育をおこなっていることで知られる塚本幼稚園(大阪市)を、英文記事「日本の幼稚園は園児に戦前の価値観を教えている」とツイッター動画「一旦緩急アレバ、義勇公ニ奉ジ:日本の幼稚園は戦前の価値観を教えている」で紹介している。

At first glance, the Tsukamoto kindergarten looks like any other school in Japan, but its unique curriculum is reminiscent of pre-war Japan.

 塚本幼稚園の問題については、ここ10年ほどの間に、メディアで何回か取り上げられたことがある。

教育勅語を園児に暗唱させる:大阪の幼稚園
 「共同通信」7月1日付によると、大阪市淀川区の私立塚本幼稚園と、大阪市住之江区の私立南港さくら幼稚園で、年長組の園児約120人に教育勅語を...

 今回の記事では事実関係や関係者の主張を客観的に紹介する立場で、特に書き手としての論調らしきものは見当たらない。しかしそれでも、時代錯誤的な恐ろしさが伝わってくる内容となっている。

 「教育勅語の暗唱で朝が始まる。これらは天皇と国のための犠牲と献身を要求した。第二次世界大戦後、軍国主義の源となった教育勅語は廃止され、1947年に戦後平和憲法の自由主義と民主主義を具現化するために教育基本法が成立した(大意)」

 安倍晋三首相との関係についても触れている。園長は日本会議の関係者で、安倍首相は日本会議とも密接な関係があること、安倍内閣での憲法「改正」案にも関連があること、安倍首相の妻である安倍昭恵氏が同園を視察し、また2017年度に開設する系列小学校(瑞穂の國記念小學院・大阪府豊中市)の名誉校長に安倍昭恵氏が就任する予定であることなどにも触れている。

 極右幼稚園が英文で世界に報じられたことになる。もっとも大多数の幼稚園や学校はそんな特殊な教育はしていないとはいえども、諸外国の人からは警戒されるおそれがあるし、国際社会にも悪影響を及ぼしかねないものではないか。