和歌山市「ツタヤ図書館」:情報公開請求、大半が黒塗り開示

 和歌山市での「ツタヤ図書館」問題をめぐり、市民団体が関連資料の情報公開請求をかけたところ、大半「非公開」とされ、黒塗りで開示された。当該市民団体が2月1日に請求結果を公表した。

 和歌山市では、現行の市立図書館を移転し、南海和歌山市駅ビルに新図書館を移転開館することにした。移転の際に指定管理者制度を導入するとして、事業者を公募した。2事業者から応募があったが、有識者と市職員で構成する市の選定委員会は「TSUTAYA」を運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(CCC)を事業者候補として選定すると2017年11月に発表した。

 和歌山市での「ツタヤ図書館」の選定過程については、疑問が呈されているという。

 応募があった2事業者からの提案内容は、すべて非開示とされた。また選定委員5人中4人は僅差の評価にしていたが、1人の委員がツタヤに高得点をつけていたことも判明したという。

 また「ツタヤ図書館」は近年、公立図書館の指定管理者として各地に進出している。しかし、進出した地域ではどの地域でも、運営上の問題が指摘されている。過剰な商業ベースでの運営で、近隣の学校が生徒に対して「商業施設と見なして、学校帰りに寄り道しないよう指導する」という笑えない話もあった。また郷土史資料の廃棄や、ツタヤの不良在庫を押しつけたかのような「10年前の資格試験本やパソコンマニュアル本」など首をかしげる内容の書籍を大量購入したことなども報告されている。本棚も装飾優先で「装飾用のダミー本を大量購入」「絵本が子どもの手の届かないところに飾られている」なども指摘された。書籍配架も独自分類に基づいている。

 図書館の指定管理事業者としては疑問が呈されている。進出計画が出た地域では、進出に反対する・疑問視する住民運動も起きている。

 このような疑問が呈されるものを、疑問がもたれる方法で指定管理者として選定したというのも、腑に落ちない話ではある。情報開示にしても肝心なところは黒塗りで、余計に不透明なことになっている。さらなる情報開示が求められているのではないか。