新潟市立小学校「菌」いじめ、担任は2度にわたり指導

 新潟市立小学校4年の男子児童が担任教諭から「菌」と呼ばれた後に登校できない状態が続いている問題で、この担任教諭が2016年9月と10月に2回にわたり、「菌」と呼んではいけないと学級で指導をおこなっていたと指摘された。12月5日夜のニュースで報じられている。

 この事件は、男子児童が同級生らから、名前の後に「菌」をつけられて「○○菌」と呼ばれているといういじめを訴えて担任に相談していた。2回相談したあとの11月22日に、担任教諭から「菌」発言が飛び出した。

 この児童は東日本大震災とそれに伴う福島第一原発事故の避難者でもあり、原発事故を授業で取り上げた際にこの児童が体験を積極的に発言したことが、いじめのきっかけになったのではないかという指摘もされている。児童や保護者は「いじめは、原発事故が関係あるのではないか」と認識しているという。

 担任教諭の「菌」発言の直前には、横浜市での震災避難者を理由にしたいじめ事件がマスコミで大きく報じられ、児童は「自分も同じようにいじめられた」と不安が高まっていた。さらに発言当日には、早朝に東日本大震災の余震とみられる大きめの地震と津波があり、福島県に残っている父親と連絡が取れないまま登校したことで、児童は不安感を感じていた。そんな状況のもとで「菌」発言が飛び出したことになる。

 嫌がるようなあだ名で「菌」と呼ぶこと自体が重大な問題である。

 担任教諭は事件発覚後、発言を強く否定した。しかし他の児童から多数の証言があると指摘されると「覚えていない」「菌という意味とは思わず、有名ユーチューバーの『ヒカキン』氏などになぞらえて、語尾に~キンとついた愛称だと認識していたから、そう呼んだ」など、主張が二転三転している。

 指導をおこなっていたというのなら、担任教諭も「菌」呼びを認識し、そのような呼び方は不適切・いじめだと認識していたことになる。担任教諭まで尻馬に乗っていじめに加担したような形になっている。

(参考)
◎【報ステ】新潟・避難児童いじめ 担任が「嘘」(テレビ朝日 2016/12/5)