避難児童に「菌」いじめ、原発事故と因果関係あると訴え:新潟

 新潟市立小学校4年の男子児童が同級生らからいじめを受け、担任教諭から「菌」などと呼ばれて登校できなくなった問題で、児童の母親は「原発事故からの避難がいじめのきっかけとなった」と訴えているという。

 「毎日新聞」(ウェブ版)2016年12月4日配信『新潟避難児童いじめ 母「菌付きいじめ、避難がきっかけ」』が報じている。

 この児童は2011年3月の東日本大震災と福島第一原発事故の影響で、福島県から新潟県に自主避難した。

 母親によると、2016年3月11日の東日本大震災発生5年の節目の前後、原発事故のことが授業で取り上げられ、児童は積極的に自分の体験を発言したという。しかしその直後から、児童が福島から来たと知っていた同級生から、名前の後ろに「菌」をつけて呼ばれるようになり、他の同級生にもあだ名が広まったと訴えている。

 4年に進級した2016年6月には、担任教諭に「菌」と呼ばれていると相談していた。教諭も関係の児童に指導したという。2016年11月に横浜市で震災・原発事故避難者へ「菌」呼ばわりする悪質ないじめ事案が報道されると、児童は「自分も同じだ」と落ち込み、再度担任に相談した。

 児童の相談からわずか5日後の11月22日に、担任教諭がこの児童を「菌」と呼びかける事件が起きた。

担任教諭が児童を「菌」と呼ぶ:新潟市
 新潟市立小学校で4年を担任している男性教諭が、担任クラスの男子児童の名前のあとに「菌」をつけて「○○菌」などと発言していたことが、12月2...

 保護者側が担任教諭に電話で抗議すると、担任教諭は「私は今年から担任なので」など素っ気ない対応だったという。

 児童の家族は元々、借り上げ住宅の無償提供期限が切れる2016年度末の転居を検討中だった。事件前は、転校しなくてすむように学区内での転居を検討していたが、事件を受けて転校も選択肢に入っているという。

 「菌」などと発言することそのものが、震災・原発事故との因果関係を抜きにしても、重大な問題である。

 教育委員会は現時点では震災・原発事故との因果関係は薄いとみているというが、因果関係がある可能性も否定できないということになる。因果関係についても、ていねいに調査すべきなのではないか。