大雪で「ハマ弁」104校配送できず:横浜市教委

 横浜市教育委員会は1月23日、関東地方での積雪の影響で、市立中学校145校で独自に実施している注文型弁当「ハマ弁」のうち、同日注文分の104校812人分を学校に配送できなかったと発表した。

 この日の関東地方では数年来の大雪となり、各地で交通機関の乱れが相次いだ。

 7行政区を担当する業者「美幸軒」では、調理された弁当を各中学校に仕分けする配送センター(横浜市都筑区)近辺の積雪が30センチほどとなり、周辺で交通規制がかかったために、担当56校のうち54校への配送を断念した。また11行政区を担当する業者「ハーベスト」では、大雪による交通機関の乱れ・交通規制により配送スタッフが出勤できなくなった影響で、担当89校のうち50校への配送を中止した。

 配送を断念した学校では、学校近隣の弁当業者やコンビニで代替の弁当を用意して対応したという。

 この事案に対しては、「予測された自然災害にもかかわらず対応できなかったことになる。広域配送で実施するリスクがまともに現れたのではないか」「災害時のリスクが低く、炊き出しにも活用できる、自校方式での給食の実施を検討すべきではないか」という指摘もある。

 「ハマ弁」は厳密には昼食提供の補助事業として位置づけられていて、中学校給食ではない。横浜市では中学校給食の実施には消極的となっている。

 配送弁当方式の弱点はいろいろな立場から指摘されているが、災害時の対応という点でも、交通網の乱れ・寸断で配送できなくなるリスクがあるということが露呈したことになる。自校調理方式だと、食材そのものが届かないリスクはあるとはいえども、食材が確保できれば現場で炊き出し的に代替手段が効くということにもなる。