受験生の母親にセクハラ行為、高校レスリング顧問懲戒免職

 秋田市教育委員会は1月19日、自らが勤務する学校の受験を希望していた受験生の母親を呼び出し、無理やりキスをしたうえ交際を迫る行為をおこなったとして、秋田市立秋田商業高校の教諭を懲戒免職にした。

 秋田市教委は懲戒免職の報道発表の際、「被害者特定を避ける」「逮捕されていない」として、教諭の氏名を匿名発表にした。しかしその後のマスコミ報道によると、当該者はレスリング顧問の横山秀和教諭(46)と報じられている。

 同教諭は保健体育科を担当し、レスリング選手としても1996年と2004年のオリンピックに出場経験があるという。同校のレスリング部はいわゆる強豪校として知られる。

 同教諭は2017年12月、受験生の母親を「受験のことで話がある」と飲食店に呼び出し、不適切行為に及んだ。被害者が学校側に相談して発覚した。受験生は事件にショックを受け、当該校の受験を取りやめたという。

 報道などでは、教諭と受験生の母親は「以前からの知り合い」とぼかした書き方をしている。

しかしこれは、あくまでも推論にすぎないが、報道を読む限り、いわゆる強豪校での部活動のあり方が背景にあるような印象を受ける。強豪校の顧問が有望選手をスカウトしたことで、受験の結果を左右させることをちらつかせて、このような性的嫌がらせ行為に及んだのではないかとも思われる。セクハラ行為であると同時に、部活動顧問という立場の優位性を悪用したハラスメント行為でもあるのではないかと感じる。

(参考)
◎母親を呼び出し交際迫る 元五輪選手の高校教諭を懲戒免職(NHKニュース 2018/1/19)
◎市立秋田商 受験生母にキスは元レスリング五輪選手(毎日新聞 2018/1/20)