青森県立高校いじめ自殺事件:遺族がシンポジウムで訴え

 青森県立八戸北高校2年だった女子生徒が2014年7月、いじめを訴えるメモを残して自殺した事件について、生徒の保護者が11月5日、生徒の顔写真と氏名を公表して「いじめ自殺がなくなってほしい。考えるきっかけにしてほしい」と訴えた。

 この生徒は2014年7月4日、学校の昼休み中に行方不明になった。4日後の7月8日、青森県八戸市の沖合の海上で遺体が発見された。海に飛び込んだ自殺とみられている。生徒は同級生から無視されたり悪口を言われるなどのいじめを訴えていた。

 青森県が設置した第三者委員会での調査では、いじめの存在は認めながらも、自殺の原因については「他の要因との複合的なもの」として因果関係を認めなかった。一方で再調査では「一定の因果関係があった」とした。

 生徒の母親はこれまでは匿名で体験を語ってきたが、同日に東京都内で開催されたいじめ問題を考えるシンポジウムで発言し、生徒の氏名と顔写真を初めて公表した。青森県内で2016年8月、中学生のいじめ自殺事件が2件相次いだことにも触れ、「娘の事件で生かされたことはなかったのか。これ以上、遺族を傷つけることのないように心ある調査と報告をしてほしい」などと訴えたという。

 それぞれのいじめ事件について教訓をしっかりと分析して情報を蓄積していくことが、同種の事件で被害を最小限に抑えたり、早期対応のヒントにもなってくる。その一方で、同じような事件が続発していることは、非常に残念なことである。教訓を活かし早期対応できるような体制を構築していく必要がある。

(参考)
◎自殺した高2の実名公開 母親「いじめ問題を考えて」(朝日新聞 2016/11/6)
◎青森高2自殺 氏名公表「いじめ自殺を考えるきっかけに」(毎日新聞 2016/11/6)

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