いじめ問題、学校職員も隠蔽に加担:新潟

 新潟県糸魚川市能生地区の相撲クラブで起きたいじめ問題で、加害者の糸魚川市立能生中学校3年の男子生徒が1年生の男子生徒を殴ってケガをさせた際、加害生徒が「練習中の事故」と偽る口裏合わせをおこない、指導者の同校職員も加担していたことが、10月24日までにわかった。

 この相撲クラブは学校外のクラブチームとして活動し、同クラブの総監督が合宿所を開設して遠方からの生徒を受け入れている。生徒らは親元を離れて越境通学の形で、合宿所の最寄りの能生中学校に通学している。当該職員は新潟県体育協会から競技力向上などを目的とした「育成指導者」として派遣されて学校に常駐し、相撲クラブ関係の生徒の相談や世話にあたっていた。

 2016年9月7日に合宿所で暴力事件が起き、被害生徒は前歯を折るケガをした。加害者の3年男子生徒は周囲に「練習中の事故」として口裏合わせをするよう求めたという。職員は当初は加害生徒側の説明を鵜呑みにし、同日夕方に生徒を歯科医に連れて行った際に被害生徒側から暴行の事実を打ち明けられたものの、学校側には報告せずに放置した。

 学校側は9月8日に暴行事件の情報を把握し、9月9日に加害生徒を問いただすと、加害生徒は暴行を認めたという。学校側は職員にも事情を聴いたが、職員は当初は「練習中の事故」と説明した。加害生徒が暴行の事実を認めたと学校側が指摘すると、職員は暴行事件を把握していた事実を認めたという。

 また被害生徒はこの事件以前にも、加害生徒らから体当りして転倒させられるなどのいじめを受けていた。被害生徒は9月の事件の直後に転校したという。別の1年生の男子生徒も上級生から殴られるなどのいじめを受け、5月に転校していた。

 いじめ事件が相次いでいること自体が、極めて重大な問題である。しかも指導者がいじめの事実を隠蔽し、事故と口裏を合わせるのに加担していたなど、とんでもない話ではないか。

(参考)
◎いじめ:相撲クラブで 中1生2人転校 前歯折るけがも 糸魚川 /新潟(毎日新聞 2016/10/22)
◎いじめ:相撲クラブで前歯折る 指導の職員も口裏合わせ(毎日新聞 2016/10/26)

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