学校トラブルで専門家が対応:東京都

 東京都教育委員会は5月1日から、保護者や市区町村教育委員会からの相談を受け、専門家が中立的な立場で対応する「学校問題解決サポートセンター」の運用を開始します。

 学校に関するトラブルは数多くあります。当事者間で話し合って解決するのが原則とされていますが、当事者間で解決できない問題が増加していることを背景に、第三者の専門家が対応する体制をとることにしました。
 サポートセンターは東京都教職員研修センターに設置し、教員出身の東京都教委指導主事が対応します。まず、指導主事が中立的な立場で、当事者への対応が必要かどうかを協議し判断します。対応が必要と判断した場合は、専門家らが当事者からの意見聴取をおこなって対応することになります。
 専門家は、弁護士・精神科医・臨床心理士・警察OBなどで構成されているということです。
 当事者間での対応の際、残念なことですが、事実関係が歪曲されたり隠蔽されたりすることで、トラブルが解決するどころか逆に被害が大きくなるということもよくあります。特にいじめや教師の暴力などでは、加害者や学校・教育委員会の事件隠しや事件正当化も珍しくありません。事件隠しや事件正当化によって、さらにそこから「被害者が嘘をでっちあげている」かのような嘘が振りまかれる・被害者の保護者が「モンスターペアレント」呼ばわりされるなどの攻撃に進んでいくこともよくあります。
 専門家が第三者の立場で対応する体制をとるということは重要だとはいえます。一方で専門家の対応をあおぐかどうかを教育委員会担当者が決定する形になるので、いじめや教師の暴力など学校・教育委員会にとって不利な内容はもみ消されてしまわないかどうかという点が心配です。
(参考)
学校トラブルの相談任せて 都教委、公平、中立に対応(共同通信 2009/4/30)