写真コンテスト受賞内定作の被写体がいじめ自殺生徒と判明、受賞内定取り消し

 青森県黒石市で2016年8月15日~20日に実施された夏祭り「黒石よされ」の写真コンテストで、最高賞の黒石市長賞に内定した写真の被写体の人物が、直後に自殺し背景にいじめが指摘されている青森市立浪岡中学校の女子生徒だったと判明し、実行委員会が「波風を立てない方がいい」などとして受賞を取り消していたことが、10月16日までにわかった。

 応募された写真は8月15日に撮影された。この生徒が津軽手踊りを舞う様子が写った写真だったという。撮影者はこの女子生徒と面識がなく、撮影者からの応募を受理し賞を内定した実行委員会側が2016年10月11日、祭りに参加した津軽手踊りの団体を通じて被写体の人物を探し公表の了承を得ようとしたところ、被写体の人物はこの女子生徒だと判明した。

 生徒は写真撮影から10日後の8月25日に自殺していた。実行委員会が遺族や撮影者に写真の件について説明すると、遺族・撮影者とも受賞内定や写真公表を承諾した。遺族は賞の内定を喜んでいたという。

 しかし10月13日に実行委員会が再協議し、「憶測が出ることを懸念した」などとして受賞内定取り消しを決め、撮影者や遺族に経緯を説明した。遺族側は「(受賞内定を)家族みんなで喜んだのに突き落とされたような思い。(取り消しの理由は)面倒に巻き込まれたくないと言っているように聞こえる」(父親)と話し、内定取り消しを残念がっているという。

 写真コンテストの件はいじめ事件とは直接の関係はないとはいえども、この生徒が生きた証でもあり、写真として素晴らしい作品だと一度判断されたにもかかわらず、このような判断で取り消されるのは極めて残念なことである。もっと他に方法がなかったのかという気がしてならない。

(参考)
◎内定一転 最高賞取り消し/黒石写真コン、被写体に自殺中学生(東奥日報 2016/10/17)

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