全国学力テスト:成績競争をあおるような激励文配布

 全国学力テストの実施にあたって熊本県菊池教育事務所の所長が、成績競争をあおるような激励文を管内の小中学校生徒に送っていたことがわかりました。それを受けて、住民らが来年度からの全国学力テスト不参加を要望したということです。

 RKK熊本放送(web)によると、以下のような内容が報じられています。

学力テストへの不参加を要望 (2009年4月27日 10:55 現在)

今月21日に実施された全国学力テストについて、過度な競争をあおる行為があったとして市民グループが来年からの不参加を県教育委員会に要望しました。

要望書を提出したのは、八代市や合志市の住民4人です。

ことしの全国学力テストをめぐっては菊池教育事務所長が「1年に1回の全国大会、学校の名誉と誇りにかけて精一杯頑張ってほしい」などと書いた「激励文」を直接管内の小・中学校に送り生徒へ配らせる問題などが起きています。

市民グループは「メッセージの内容は文科省の趣旨を逸脱し競争をあおるのは明らか」として、来年からのテストへの不参加など要望しました。

これに対して県教委は「菊池事務所長の文書の言葉は過大であり、指導したい」と答えるにとどめました。

 「学校の名誉と誇り」という表現自体、個人の到達点の把握や全体的な学力傾向の把握とは関係なく、地域・学校間の競争や序列化が第一義的な目的となっていることを示しています。現行方式での全国学力テストは過度の競争と序列化を生み出すだけのものだということは、今回の件一つとっても容易に理解できます。

 現行方式で全国学力テストを続ける限り、似たような問題がどこかの地域や学校で起きる可能性は高いでしょう。