全国学力テスト:『中国新聞』社説を読む

 『中国新聞』2009年4月26日付で『全国学力テスト 「毎年」「一斉」必要なのか』と題する社説が発表されています。

 同社説では「六十億円も使って毎年やり続ける意味があるのか。そろそろ原点に返って考えなければなるまい。」と指摘し、少なくとも現行の方式での全国学力テスト実施に疑問を呈しています。
 生活と学力との関わりについては「「巨額の金と労力を使わなくても分かる当たり前のこと」との声も出ている」としています。
 学力向上については、実施時期が小学校6年生と中学校3年生であることをあげ、9月の成績発表から卒業までの短期間での対応は難しいだろうと指摘してます。
 全国的な位置づけは抽出調査でも十分とも指摘した上で、一斉テストでのデメリットも指摘しています。

 正答率など数値や順位にばかり注目が集まる「一斉」ゆえのデメリットも広がっている。市町村別の結果を知事らが公表する動きもある。このままでは、テストの点数を上げる「工夫」が広がり、競争が過熱して中止になったかつての学力テストの二の舞いにもなりかねない。

 『中国新聞』社説の内容は、すでにあちこちで指摘されてきたことです。しかし文部科学省には、現行の学力テスト方式を変更する動きはありません。
 学校間・地域間の競争や序列化についても年々その傾向が強まっているといえ、放置していては取り返しがつかないことになります。

スポンサードリンク