担任教諭の暴行で大けが:大分県の高校

 大分県教育委員会は4月23日、同県豊後大野市の大分県立三重総合高校で3年生を担任している男性教諭(29)が担任クラスの生徒に暴行を加え、全身打撲などの大けがをさせたと発表しました。

 事件は4月21日に発生しています。大分県教委は「教諭と生徒がもみ合いになり、生徒が頭を打った」と事実関係を軽く描いて発表しています。しかし実際は教諭が生徒に一方的に暴行を加えていたことがわかりました。
 被害者の保護者や親族の証言によると、生徒が校門から学校構内に入ろうとしたら、担任教師がいきなり走り寄り、いきなりこの生徒を殴り、馬乗りになって地面のコンクリートに複数回頭を打ち付けるなどの暴行を加えたということです。生徒は終始無抵抗だったということです。
 生徒を迎えに来た保護者が異変に気付き、事実関係の説明を求めました。その後保護者の車で帰宅途中に生徒の容態が急変し、「意識がなくなったように見えた」として救急搬送されたということです。生徒は一時集中治療室での治療を受けていましたが、回復に向かっているということです。
 この手の教師の暴力事件では、学校や教育委員会の公式発表は事実を実際より軽く描くのが常です。経験的に、生徒側の証言の方が実態に近いと考えられます。全体的な流れとしては生徒側の主張の通りでしょう。
 被害者が事実関係を実際より過剰に描いて申告したり、ウソの被害をでっちあげることなどありえませんし、そのようなことをするような動機もメリットも一切ありません。
 さらに教師の暴力関連の事件では、本当に被害を受けた際に被害を訴えただけでも、加害者や学校ぐるみでの中傷被害を受けることも珍しくありません。また執拗な中傷被害で日常生活に悪影響が出ることに加えて、裁判になったところで、勝訴しても裁判費用を考慮すれば差し引きマイナスになるというケースも珍しくありません。
 中には、裁判で基本的な事実関係や加害者の不法行為が認定されている事件ですら、加害者やその支援者が裁判結果を強引にゆがめて「被害者側の主張は退けられた」と描き、そこからさらに「事件は事実無根。原告の自称『被害者』は嘘つき」などと一方的に飛躍させた悪宣伝をおこなう形で執拗な被害者中傷をおこなうことすらあります。
 逆に加害者の教師・学校・教育委員会が事実関係を隠蔽したり、実際より小さく描く動機も利益も十分にあります。加害者にとっては暴行事件として各種の社会的責任が問われかねないことですし、学校や教育委員会についても管理監督責任や賠償責任などの問題も生じるからです。
 しかし少なくとも、全身打撲で救急搬送され、また一時集中治療室での治療を受ける状況に追い込むという、教諭の行為がまともであるはずはありません。
 加害者の教師については、実名公表の上で、刑事事件としての立件も視野に入れることが必要になります。また第三者機関も含めて事実関係を徹底的に調査していくことが重要になります。