全国学力テスト、3回目の実施へ

 全国の小学校6年生・中学校3年生を対象にした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が、4月21日に実施されます。

 今回の全国学力テストは、今まで以上に点数の上下や順位などに過剰にこだわる風潮が強まっているもとでの実施となっています。
 『朝日新聞』2009年4月20日付『学力調査、揺らぐ目的 21日に3回目』によると、全国学力テストの点数向上のために、大分県の学校では職員室前の廊下に補習コーナーを設けたり、点数の数値目標を設定したりしているということです。
 一方で次のようなことも指摘されています。

 しかし、学校現場には疑問も多い。ある中学の教員は「学力調査の日までは、新学年の教科書より、当日点数が上がる復習に重点を置く。プリント学習も繰り返す。授業が面白いはずもなく、子どもは疲れた表情です」。小学校の教員も「市教委は校長に、校長は教師に平均点を上げろと言う。とにかく点数がすべてで息苦しい」と言う。(朝日新聞2009/4/20『学力調査、揺らぐ目的 21日に3回目』)

 また『読売新聞』2009年4月20日付『学力テスト、自治体ばん回に躍起…21日実施』によると、山口県では想定問題集を作成して児童・生徒に解かせているということです。
 大義名分だったはずの学力状況の把握が吹き飛び、地域間・学校間の順位や点数の上下だけに固執する傾向が強まっていることは明らかです。いや、もともと地域・学校の競争が導入の目的だと明言されていて、学力把握は後付けだったから、こうなるのも必然的です。
 現行方式での全国学力テストを続ける限り、状況が今以上に悪化することはあっても、本当の意味での学力向上にプラスの効果をもたらすことはないでしょう。

スポンサードリンク