天童いじめ自殺:和解議案が市議会で可決

 山形県天童市議会は9月21日、市立中学校で発生したいじめ自殺事件に関して、市から遺族に解決金500万円を支払う和解議案を可決した。

 このいじめ自殺事件は2014年1月、当時天童市立第一中学校1年だった女子生徒が、登校中に山形新幹線にはねられて死亡したものである。当日は3学期の始業式で、生徒は線路に入り込んだ形跡があったという。いじめに遭っていたことを訴えるメモが残されていた。

 市の第三者委員会は、いじめが自殺の原因となったとする報告書をまとめている。

 母親は学校の責任などを裁判で明らかにしたいと望み、報告書の内容についても十分ではないと考えていた。一方で、他のいじめ自殺事件の遺族と知り合い、体験談を聴いたり、アドバイスをもらう中で、「裁判しても、なかなか真実を明らかにできない」などとする方向に傾き、和解を選択したという。

 遺族にとっては苦渋の決断だったことがうかがわれる。いじめそのものをなくすのは困難かもしれないが、初期の段階で対応して、いじめ自殺などの重大な事態に進行させないようにすることが重要ではないか。

(参考)
◎中1いじめ自殺で和解=遺族と山形県天童市(時事通信 2016/9/11)
◎<天童いじめ自殺>苦渋の和解決断 続く後悔(河北新報 2016/9/22)