組体操実施見送りの学校3分の1に:10段ピラミッド倒壊事故起きた大阪・八尾市

 大阪府八尾市教育委員会は9月8日、2016年秋以降に実施する市立小中学校の運動会・体育大会について、組体操の実施を見送る学校が14校になったと発表した。全小中学校43校の約3分の1にあたる。

 八尾市では2015年度、市立中学校の体育祭で「10段ピラミッド」が崩れ、生徒が骨折する事故が発生していた。ピラミッド倒壊の様子は、保護者とみられる人が撮影した動画に収められ、youtubeを通じて公開されていた。動画がネット上で話題になり、全国的に組体操のあり方を議論する風潮が高まっていた。

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 八尾市でも、動画の事故のほかにも市内で計6人が重軽傷を負ったことなどで、対策を検討していた。八尾市ではピラミッドやタワーの段数制限などのガイドライン作成、危機管理研修、実施計画書の提出を求めるなどの対策をおこなった。

 八尾市では組み体操の実施は、2015年度には44校全小中学校で実施されていた(※2016年度小学校統廃合で、小学校は1校減少)。2016年度は小学校28校中11校、中学校15校中3校で組み体操の実施を見送った。

 組体操実施を見送った学校では「組み体操で培うことができるとされる団結力は、他の種目でも培うことができる」(中学校校長)などとして、代替で集団行動や演舞などを導入するとしている。

 組体操については、大型のピラミッドなどでけがをする事例が問題になっていた。体操専門の指導者が「体育大学の体操専門の学生に対しても指導することは考えられない」とコメントするほどの内容を、「見栄え」や「感動」ばかりを気にして普通の小中学生を対象に強いるのは、とんでもないことである。

 組体操自体は、適切な種目を選んで適切に実施することまでは否定しない。しかし上段が校舎2~3階の高さにも達する多段のピラミッドやタワーなど、転落の際に高度が高すぎたり、下の生徒にぶつかるなど、大けがをするリスクが高いものである。少なくとも、危険過ぎるような種目は避けるのは、当然の対応ではないか。

(参考)
◎「組み体操」見送り小中は3分の1に…「ピラミッド」崩壊事故受け 43校中14校、大阪・八尾市(産経新聞 2016/9/9)

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