須賀川一中柔道部暴行事件:判決確定へ

 福島県須賀川市立第一中学校柔道部での暴行事件に関する民事訴訟で、福島県・加害者も一審福島地裁郡山支部判決(2009年3月27日)を受け入れて控訴しない方針を表明したということです。須賀川市はすでに、控訴しない方針を表明しています。

 原告(被害者)側は控訴しない方針をすでに固めています。これにより、これにより、市・県・加害者が連帯して計1億5554万円の損害賠償を女子生徒と両親に支払うよう命じた一審判決が確定する見通しになりました。
 須賀川市は一旦全額を被害者側に支払い、その後賠償額の負担割合について福島県や加害者と調整するということです。また市は第三者機関を設け、当時の学校関係者の処分などを検討するということです。市長自らが被害者宅に出向いて謝罪する意向も示しているということです。
 練習を装って執拗な暴行を加えた加害者の悪質さもひどいですが、学校や教育委員会の隠蔽工作があったことも明らかになっています。裁判では隠蔽工作の悪質さについても厳しく指摘されています。
 学校関係の事件・事故では、学校や教育委員会による組織ぐるみの加害者擁護・事件隠蔽工作がおこなわれることも多くあります。それは裏を返せば、被害者とその関係者に対して「事実無根のことをでっち上げて絡んできたクレーマー・モンスターペアレント」かのようなレッテルを貼り、被害者に二次攻撃を与えることにほかなりません。
 学校関連の事件・事故での隠蔽工作は、被害者を何重にも傷つけるものであり、決して許されるものではありません。須賀川市の事件について、第三者機関で事実関係を徹底的に検討していくことを通じて、この事件に限らず全国的に隠蔽工作を許さない風潮を作っていく必要があります。