校則、ウェブなどでの公開も検討へ:大阪府教育庁

 森友学園問題と校則問題の2点を議題にした、2017年12月19日の大阪府議会教育常任委員会。

 この委員会での校則問題の質疑については、当ブログでもリポートをまとめたエントリをアップしている。

 2017年12月19日の大阪府議会教育常任委員会では、一般的な生徒指導による校則のあり方について議題になった。  大阪府立懐風館高校...

 大阪府立懐風館高校での「黒染め強要」訴訟が社会問題になったことを背景に、この日の府議会では、個別の訴訟に関する見解という形ではなく、「府立学校での一般的な校則のあり方」という形で取り上げられている。

 毎日新聞2017年12月20日付『大阪府教委 全府立高校の校則 ホームページで公開を検討』では、この日の質疑で出された、校則を学校のウェブサイトなどで公開してはどうかなどの議論を中心に紹介している。

 大阪府教委は19日の府議会教育常任委員会で、全府立高校(154校)の校則について、ホームページでの公開を検討していることを明らかにした。生まれつき茶色い頭髪を学校から黒く染めるよう強要されたとして、府立高校の女子生徒が府に損害賠償を求めた訴訟を受け、校則のあり方自体を問う声も上がっており、府教委は生徒や保護者らの校則への理解を深めることにつなげたい意向だ。

(『大阪府教委 全府立高校の校則 ホームページで公開を検討』毎日新聞2017年12月20日)

 維新議員が「校則はウェブサイトなどで中学生・入学志願者・保護者に公開すべきではないか」と提言したことを受け、大阪府教育庁の担当者が「検討している」と答弁したというやりとりがあった。

 大阪府教育庁では、頭髪指導を含む校則指導については、「生徒や保護者の納得感が一番重要」とする見解をとっている。一方で、時代に沿っていないものなどは見直しを検討するなどとしている。

 校則の内容や「地毛証明書」などについては、生徒や保護者が事前に知る機会が少ない、ウェブサイトなどで公開されているわけでもない、学校説明会などでも説明されることは少ないなどの指摘がある。

 校則の内容を公開することは、情報公開という観点から見れば必要なことではあり、公開の動きそのものは進めていくことが重要ではある。

 その一方で、理不尽な校則がそのまま存続することを前提にして、その学校を選択した生徒の自己責任かのように悪用される危険性や不安もでる。このような短絡的な結びつけにならない・させないような配慮も必要である。

 校則の内容の公開と、理不尽な校則の改善の問題は、それぞれ取り組んでいく必要がある。